1972年に廃線となった旧東海道本線。
廃墟オタクや鉄道マニアにとってポップな場所らしい。
全く下心がないこの連続性。
そこに漂うイタリア的な雰囲気。
↑イタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコの作品
アーチであること以上に主張がないスチール。
量感を和らげて繊細な表情をつくるコンクリートとその短冊目。
そこに漂うイタリア的な雰囲気。
↑イタリアの巨匠ピエール・ルイージ・ネルヴィの飛行船格納庫
ただし赤沢隧道の鉄骨アーチはRCを打設するための支保工。
コンクリートの短冊目も必然で、鉄骨アーチの上に細い木材を並べていった結果。
そんなストーリーが雄弁に語られる空間でした。
この施工と構造そして意匠の関係性はとても清潔で、
つくることの根本的なルールを私たちに思い出させてくれます。
とても詩的。
永い時間をかけると建築は詩となるようです。
この場所が保存されていくことを願っています。悠久に。
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